農業で働く先輩の声

事業をするということ

今日、久しぶりに山形で新規に農業を始めたOさんと電話で話をしました。
Oさんは、山梨県のサラダボウルという農業生産法人(NPO農業の学校)
で研修をし、その後、実家の山形に戻ってトマトを栽培しています。

曰く
「一人でやるということは本当に大変ですね。」

今、彼は一人でトマトを栽培しながら、規模拡大のためにハウスを建てつつ、
営業をし、販売管理をしています。だから、一人の大変さを痛感している
のだと思います。ただ、話しを聞いていて、それ以上に、自らで物事を決して、
自らでそれを実践し、そして結果を生みだすということを自分だけで
やるということの重圧に耐えることの大変さを強く感じました。

トマトの食味から始まり、パッケージや価格設定など、ゼロベースから
全てを自分で考えて決めて動かしていくというのは本当に大変だと
思います。常に「これでいいのか?」という自分自身への問いと、それに
解を出し続けなくてはいけない現実を一人で乗り切る。

つくづく、事業は「自分自身の価値観を世の中に問い続ける」ことだと感じます。
自分自身、やっていて思っていましたが、こうして同じように向き合って
いる経営者を見るとそれが確信できるのです。

自分の価値観と社会の価値観が重なり合った部分こそがビジネスとなり、
初めて利益を享受できる。

最後に、Oさんが言った言葉がとても象徴的でした。

「どんなに悩んでも、迷っても、前に進むことなんですよね。
  答えはそこにしかないんですよね。」

この葛藤があるからこそ、受け取れる喜びがあります。
これこそが「働くよろこび」だと私は思っています。

多くの人にこれを味わって欲しいなと思います。

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やりたいことが見つからない!?

「僕は社長の思いに惚れて、社長に惚れて、ここで仕事をしてるんです。それがなけりゃ、とっくに独立して自分でやってます。」

(有)トップリバーで働く松田健さんが昨日のミーティングで話したことがとても印象的だった。

もともと、ある農業生産法人で働いていたが、その会社はボス(社長)の指示が絶対だった。だから、社員の判断基準は全て「ボスに怒られないか」。
当然だが社員は成長しないし、何より会社が成長しない。
ある時、ボスから言われた「自分のやりたいことは自分で経営しないとできない」の一言で退職を決意。独立をするために「トップリバー」に入った。

しかし、今、松田健さんは独立するつもりはない。
「トップリバーは事業として若物の独立支援をしている。でも、おカネのためは半分で、残りの半分は社長の思い。直接、自分の会社の利益にならなくたって、独立したいという若者を全力で支援する。
この思いが本物だと知っているから、俺はそれを一緒に実現したいんです。
でも、たまにウチの(独立を目指す)研修生と話をするとちょっと羨ましくなります。(笑)僕もやりたいと思って入って来ましたからね。」


2年ほど前の就職ジャーナル(リクルート発行)で、就職先企業を選ぶ理由のNo.1は「自分のやりたい仕事ができる」というアンケート結果を見た。しかし、一方で多くの学生は「自分のやりたいこと」が見つからず悩み、苦しんでいる。

好きな人のやりたいことを応援するという「働き方」も、とっても格好良いと思った。

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