農業で働く、を考える

農業と社会起業家

先日、シェアするココロ代表の石井正宏さんとお会いしました。

石井さんとは、以前に横浜のトークイベントでご一緒させて頂いた
のですが、わすかな時間だったので、話し込むことができず、
(イベントなので当然っちゃあ当然なのですが)
「今度、ぜひゆっくりお話がしたいですね・・・」と言いつつ、
あっと言う間に4ヶ月が過ぎてしまっていたのでした。

ただ、石井さんのブログを読ませて頂いて、働くということに対する
考え方や価値観が非常に近いなと思っていたので、
再開するのをとても楽しみにしていました。
そして実際にお会いして・・・・やっぱりと思えた時間でした。

飲みながら、石井さんに農業の抱えている問題や、私が考えるこれからの
農業の方向性の話を色々とさせて頂いていました。
そして、これからの農業には、経営者(ビジネスマン)が必要であり、
農業と他産業を繋ぐ人材を作っていかないといけない!、
そのためには産業としての採用戦略が必要で、と言っていたら・・・

社会起業家を目指しているような若者こそ農業をやったらいいんじゃない?
(※理由については、石井さんが上手くブログで解説してくれてます→コチラ。)  

これは、不覚ながらまったくの盲点でした。

彼ら(社会起業家を目指すような若者)は、高い問題意識とか鋭い時代感覚
を持っていて、今の社会構造や世の中に疑問や不満を持っているからこそ、
社会起業家という道を選ぼうとしているわけで、それを存分に爆発させられる
ステージを農業で作れたらどんなに楽しいことか!!と思いました。
なにより、地域や社会と密接に繋がっている農業は、社会問題の解決が
一番しやすいビジネスではないか!ということも今更ながらに気付いた次第です。

異業種の人と話をするということはとても大事だな、と改めて思いました。
同業種で課題について話をすることも大事なのですが、どうしても客観性が失われ、
発想に限界が生じてしまうことがしばしばです。

今までの農業が閉鎖的になってしまったのは、他産業との交流・切磋琢磨が
無かったから。守られ過ぎてしまった結果が今。

だからこそ、外からの風をもっともっと送りこまないと。

そして、彼らが活躍できるステージを農業に作ろう!!と決意するのでした。

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農業ではたらく

これから農業を志す人
農業に真剣に向き合っている人の
「次への一歩」を本気で支援するWebサイトです。

~働くよろこびを全ての人へ
  農業で若者がイキイキと働く社会の実現を~

OFFICEまごのて 代表 石井宏治

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10年という時間

ここ最近、すごく色々なことが「繋がり」はじめました。
自分でも驚くほど、今までやってきたことがカタチになる可能性が出てきたのです。

私が独立したのは2008年4月ですから、ようやく2年が経過しようと
している程度なのですが、たったか2年でも多くの迷いがありました。
私がやっている事業は、「農業界にもっとビジネスマンを増やさないと
農業がダメになってしまう」という危機意識・問題意識から始まっています。
ビジネスという観点で農業経営を行える人材を増やさなければ、
とうとう農業は産業として自立することができなくなってしまいます。

でも、このことがちゃんと聞きいれられることは、今まであまり無かった
ように思います。

少しでも深く考えれば、売るのも・作るのも、全て「人」です。
全部を経営者がやれる訳ではありません。
むしろ、全てを経営者だけがやっている経営体は限界がきます。
今の農業界の多くの経営体がそうであるように・・・。

「売り方」を考える人を作る
「作り方」を考える人を作る
そして何よりも「農業の経営」を考える人を作る

ことこそ、今の農業界に必要なことだと思っていました。

しかし、多くの農業経営者の方に説明をしても、そのことが理解
されることは多くありませんでした。
むしろ、「農業界は遅れているから、人材にお金をかけるなんて
ことはできないよ。そんなことに金を払えるほど儲かる産業じゃない。
それよりも、もっと売る方法ない?」

このことはイコール私の仕事に結びつかないということを意味します。
私の事業の方向性を見直すべきなのか?
何百回自問自答したか分かりません。

でも、ここに来て流れが変わってきました。
この考え方に、多くの方が賛同して下さるようになってきました。
社会の変化が起こってきたな~と実感します。

ただ、その共感者の多くが農業外の人であることを付け加えておきます。

ある方が私に言いました。
「石井さんは、この10年間の集大成が今年なんですね」

確かにな~と思いました。
私が大学を卒業し、本格的に農業の世界で仕事をしようと向き合い
始めたのが22歳。そして、今年が32歳。

10年間ひとつのことに向き合い、日々を一所懸命に生きることで、
やれることがあるんだなと思いました。

ただ、まだまだ始まったばかりです。
これからが、ちゃんとしたカタチになるかどうかの正念場です。

いよいよ仕事が楽しくなるな~と期待に胸を膨らませています。

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働くということ

先日、ある農業者の方に大学生が卒論の取材ということで
ヒアリングをしていました。

大学生 今まで農業をやってきて大変だったことは?

農家A 大変って、そんなもん多過ぎて分からねーよ。
    でも、大変って言われりゃ大変だけど、そんなに大変だとも
    思ってねーけどな。

大学生 えー、そうなんですか!?

農家A そりゃそうだよ、大変だ!と思ってたら農家なんてやってねーし。
    それも含めて好きでやってるからな。

農家B でも、確かに小雪混じりの強風の中でほうれん草とか収穫してる姿を
    見ると、あ~あ、あんな寒い中を大変だなーって思うかもね。
    実際、「オレ何やってるんだろう?」って思う時もあるし。
    でも、実際農家からすると、それって傍から見えてるよりも悲惨なもの
    じゃなくって、実はそれを楽しんでたりするんだよね。

大学生 そうなんですか、農業の仕事って、辛くて、苦しくて、しんどくて、
    みたいなことしか見えなかったし、聞こえて来なかったですから・・・。

    そういうもんだと思ってました。

農家A 楽しく働くって、いつも笑顔で働くってことじゃねーぜ。
    苦しいことも、辛いこともあって、初めて面白いんだよ。

    でも、これは大学生にはまだ分からねーかもな。

このやり取りは、とても良いな~と思っていました。
私は、仕事の95%はツラくて、シンドくて、苦しいものだと思っています。
でも、残りの5%がとてつもなく楽しくて、嬉しくて、感動する。
だから、95%の苦しみなんて、屁でもない。

私は、農業のこういう「働く面白さ」を若い人達に伝えたいと思っています。

決して、「自然の中でノンビリ」とか「自分のペースで生きれる」
「動物と戯れられる」とかいうスローライフのイメージではなく。

C

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生き物から学ぶこと

以前、畑の生き物調査をしているということを書きましたが、
実は毎月続いていて、既に7回を数えるまでになっているんです。

それで、そろそろちゃんとアウトプットをしていこう、という
ことになって、私が事務局を務めるやまなし有機農業連絡会議
イベント「オーガニックミーティング'09」で発表する運びと
なりました。

で、色々整理をしているなかで、今回の生き物調査を通して、
私が一番強く感じていることは「生き物の生きる最大の目的は
種を残すこと
」であり、それ以外の何物でもなく、どの生き物も
そのために必死に、それこそ一生懸命に生きているんだ、という
ことだと話しました。

そしたら、有機農家のSさんが
「人間は、色々なことをやりたいと思って、あっちフラフラ、
こっちフラフラってしてるもんね。」と言ったうえで、
「だからこそ、彼らから学ぶべきことは、いかに目標を絞る
かということと、そのうえで、そこにどれだけ多くのエネルギーを
注ぎ込むってことなんだよね
。」と話しました。

生き物の営みからは、どんな生物にも「意味の無いものは無い」
ということを教えられたり、人間が主役なのではなく、地球に
おけるキャストのひとつだと認識させてもらったりと、
本当に教えられることばかりです。

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農業の人材採用

私は、今の農業界の衰退のひとつに産業としての「人材採用の失敗」
あると思っています。

それは、農業という仕事の魅力を
~自然の中でのんびりと自分のペースで生きれる~
~植物や動物に囲まれて、自分らしく過ごせる~
と定義してしまったからです。

なぜ、このようなことが起こってしまったのか?
それは、農業の周辺にいる農業関係団体の人(つまり農業を知らない人)が
採用企画の「主体者」になってしまったからだと思います。

農業は、重労働で汚くて、きつくてツラくて、しかも不安定。
人が集まらない不人気業界。
農業の魅力なんてないから、なんとか良いところを見つけなくては・・・

この悩みの結果が、「自然の中でのんびり、ゆったりと自分らしく」
というキャッチコピーになってしまったのだと思います。

でも、そのせいで、農業の世界には、多くの反社会的な人材が集まっています。

人とコミュニケーションが取れない
自分のことしか考えられない
嫌なこと、苦手なことからすぐに逃げてしまう

だから、農業界での人材採用の面接は、さながらカウンセリング。

会社で働いていて人間関係に疲れてしまった、仕事の早さについていけない、
利益至上主義に嫌気が差した、精神的に疲れてしまって・・・

農業は、決してゆったり、ノンビリと自分のペースでなんてできません。
むしろ、お客様と自然環境の狭間にあって、これほど自分を合わせて
仕事をしなくてはならない職業は無いかもしれません。
そして、頭と体を両方とも高いレベルでフル回転をさせないといけない
ので、とても大変です。

でも、だからこそ面白いのです
五感と自分の知識・経験と知恵を最大限に振り絞って挑んだ結果が、
必ずしも上手くいかない。でも、一方で努力は必ず報われるということ
も同時に肌で感じることができる。こんな仕事はなかなかありません。

しかも、農家は経営者です。
経営者ならではのリスクと喜びが加わることで、倍掛けの楽しみがあります。

これを読んで、農家やってみてぇ!と思えた人はぜひチャレンジして下さい。

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リーダーに必要なこと

昨日、ある農業生産法人さんの自主勉強会に
アドバイザーとして参加してきました。

この自主勉強会ですが、私が知るどんな会社の研修会や勉強会
よりもズバ抜けて良いのです。

何が違うか?といえば、参加者一人ひとりの姿勢。
あんなにも高いレベルで主体性を持った人達が机を囲んでいる
ということは滅多にないと思います。

普通に聞けば当たり前なのですが、

自分が学びたいから、自分が成長したいから、参加している。
勉強会を作っていくのは自分たちである。

ということがちゃんと守られているのです。
これは、早くそして着実に社員達が伸びていきます。

でも、ひとつだけ補足してくと、自主勉強会に出ているのは、
この会社の全社員ではありません。現時点で約70%くらい。
今後の課題は、強制ではなく、あくまで自主参加で、
どれだけ100%に近づけていくことができるか。

それには、残り30%の社員達に個別のアプローチが必要に
なってくると思います。なぜなら、個性があるから。

/

さて、その勉強会のひとつの話題に「良いリーダーとは何か?」
というものがありました。

・一人ひとりの個性をちゃんと見極めて対応(叱る・褒める)
・メンバーが働きやすい環境を整える(空気感・条件)
・役割を明確にする

などなど、これ以外にも色々な意見が出てきました。
でも、最終的に行き着いたのは「正解は無い」ということでした。

どういうことかといえば・・・
リーダー自身の個性が違うこともそうですが、メンバーの個性も違い、
それによって、求める組織のカタチもそれぞれに違うはず。
だから、正解や正しい何かを求めることよりも、大事なことは、
人マネではなく、自分の組織をこうしたい!というビジョンを持って、
そこに近づけるために思考錯誤しながら自分のスタイルを築いていく

ことなんだということです。

/

ちなみに、私が10年近くリーダーとして思考錯誤してきた経験から、
現時点で意識することは

①格好つけない(できないことは素直に認め、メンバーに頼る)
②腹を割って話をする(させる)
③価値観の軸をブラさない(方針は変更することはある)
④メンバーに感謝する(ありがとう・ごめんなさい を口に出す)
⑤ケツは何が何でも自分が持つ

一人ひとりの主体性と能力と意志を最大限に発揮できるチームを
作るには、これが私にとっての、現状のベストでしょうか。

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規格の幅

といっても、よく分からないと思います。
なんの規格か?といえば、農産物の規格のことです。

農産物には「規格」というものが存在します。
野菜の段ボールとかにSとかLLとか特級とか書いてあるのを
見たことがある人も多いと思いますが、あのことです。
あのSとかLとかの裏側には、○○グラム以上とか□□CM以下
とかの数値的な定義に加え、なかには、それ以外にも形状や
色見などの定義があるものもあります。

先日、ある生産法人の栽培責任者の方と1年目社員さん+私で
ラーメンを啜りながら話していた時のこと。
1年目社員の方が「農場長の規格に対する認識が統一されていない
のはいいのでしょうか?」という質問をしていました。

その1年目社員さん言うには、レタスの出荷をしている時に、規格
から外れていると思われるものを農場長から「詰めていいよ」と
言われて出荷したところ、営業担当の人からNGが出て怒られたと
いうもので、それを農場長に報告したら「今まではあのくらい大
丈夫だったんだけど」と言ってました、と。
で、その1年目社員さんは言うわけです。「問題だ」と。

それを聞いていた栽培責任者の方がまず一言。
「箱詰めをする社員は自分が責任者だと思ってやれと言っている。
 規格に幅なんていうものは無い。」

そして、続けて。
「自分がお客様に納品するという責任を持っていないから、
 そういうことができるんだ。お前もしかり。農場長が言ったから
 という言い訳をして目をつむっているだけだ。」

これは、飲食店を例にするとよく分かることで、
お客様が五目ラーメンを注文されたのに、醤油が無いからと
いって勝手にタンメンを作り、しかも何の断りもなしににお客様に
提供するラーメン屋みたいなものなのです。
こう言うと「それはダメだろ」と分かるのですが、畑の中にいると
それが分からなくなってしまうんですよね。

理由は簡単。
お客様を見なくて済む(矢面に立たなくて)からです。
段ボールに詰めて送ってしまえば、あとは流通やさん(JA・仲卸など)の責任になるし、
そもそも、何万個もあるレタスのうちの何%かがそうであっても分からない
だろうと思うからです。

私が前にいた会社でも同様のことが起こっていました。
そして、その時に、必ず農場長や社員が言っていたことは
「だって、それが売れなければ売上が上がらないですよ!」

じゃあ、売り上げが上がるものを作れ!だし、
そういうものを作れなかった自分たちを反省しろ!ということなのです。

でも、それがまかり通ってしまったのが今までの農業。
だから、農業はこんなにも弱くなってしまったのです。

畑で「自分が出荷する野菜を食べて下さって、笑顔になっているお客様」を
イメージできない農家は絶対にうまくいかないと思います。

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働く=つまらない?

昨日、ある農業生産法人さんの新入社員面接に立ち会いました。

やってきたのは、農業系大学の4年生。
動物が好きで、この法人さんで研修をした時も仕事が楽しかった
からぜひ就職したい!と言いました。

私から、1つ質問をしました。

私「自分の人生・生活において、日々の心や頭の中を占める仕事の
  比率ってどのくらいにしたいですか?」

学生さん「んー、3割くらいですかね。」

私「それ以外の7割は?」

学生さん「生活・趣味とかでしょうか・・・」

私「学生の時とかに、スポーツとか夢中になってやったことは
  ありますか?」

学生さん「応援団をやってました!」

私「その時の占有率はどのくらいでした?」

学生さん「7~8割くらいでした」

私「仕事をそのくらいの比率でやりたい!って思いません?」

学生さん「いやー、応援団は楽しかったから」

働くことが嫌なのに、就職活動をしているのは辛いこと
だろうなーと思います。嫌なのに、好きですとか楽しいですって
言わなくてはいけない。そんな状態にしてしまったのは、
私たち大人の責任です。

多くの大人が「仕事はつまらない」と思って、死んだ魚の
ような眼をして働いているから、そんな姿を見たら、
働くことが楽しいなんて思えないですよね。

でも、就職活動をしている、もしくはこれから就職活動を
しようと思っている方々には信じでもらいたいと思います。
働くということは、とてもおもしろいことですから。

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進化

一昨日、久しぶりに中軽井沢・ハルニレテラス内にある
永井ファームさんのPURE MILK GELATOに行ってきました。
目的は、ジェラートショップの状況把握と運営ミーティングのため。

夜7時にお店がクローズするので・・・
ということで、7:30頃にお店にお伺いすると、
大音量の音楽(ちなみにCHAGE&ASKA・・・ナツメロっ!)の中で
スタッフの方が踊りながら締め作業をしていました(笑)。

ただ、それ以上にびっくりしたのがお店の変わり様でした。
オープン当初は、「オシャレなジェラートショップ」ではありましたが、
ある意味「どこにでもありそうな」お店で、農家が経営している
ジェラートショップらしさが無かったのですが。
今回行ってみると、内装と共に商品全体も「農家っぽく」なっていました。

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スタッフの皆さん(ちなみに、皆さん女性です)は、
オープン後、ほとんど休むことなく走り続けています。
お店を立ち上げ、仕組みを作りながらも、試行錯誤をしながら、
進化させていくという作業は、簡単ではありません。

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※新メニュー「もぎたてもろこし」は超オススメです!!

でも、しっかりとそれをやり切っている
みんなの顔は、とても凛々しくて、カッコいいものでした。

次のステージは、自分以外の人がお店をしっかりと運営できる
ようにしていくこと。つまり、人を育てるということ。

高い壁ではありますが、きっと乗り越えていってくれるはずです。

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農業経営者が育たないのは

農水省で、どうしたら「農業経営者を育成できるか?」という
問題解決に向けて色々と施策を考えているということを聞きます。

私は、農業界で農業経営者(ないし経営層になる人材)が育たない
理由は2つあると考えています。

①そもそも農業経営者になり得る人材が農業界に流入していない
②農業生産法人の企業としての未熟さ

①は、ハッキリ言って農業界の労働マーケットへの間違った魅力訴求の
結果だと思っています。農業界自身が勝手に「不人気産業」と決めつけ、
農業の魅力は「大自然の中でノンビリ」とか「動物や植物に囲まれて」とか、
「自分のペースでゆったりと」しかないと考えてしまったのです。
その結果が、今の農業希望者の現状につながっています。

②は、世襲制の弊害と研修制度の結果だと思います。
世襲制は、人材を育成するという概念を失わせてしまいましたし、
研修制度は人を育てるという大義名分のもと、安価な労働力確保の手段に
なり下がってしまっています。でなければ、これだけ多くの農家で行われて
いる研修制度の結果が、今の新規参入者の人数にはならないはずです。

日本で農業経営者を育成するためには、この二つを同時に解決しながら
進めていかないと、結果的には片手落ちになってしまいます。

そのための解決手段は限られているはずです。
それを、着実に実行していくしかないと私は考えています。

日本の就職人気ランキングのベスト3に農業を入れる。
これが、私の目標です。

多くの若者がイキイキと農業の世界で働く世の中を早く実現したいですね。

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オススメの本

私のお得意様の社長であり、個人的に非常に尊敬すべき方である
有限会社トップリバーの嶋崎社長の本が今日出版されました。

その名も

儲かる農業「ど素人集団」の農業革命(竹書房/定価¥1,238)

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農業界のことが分かりやすく書かれているのもそうですが、
ビジネス・人を育てるという部分での根幹が書かれています。

嶋崎社長とお仕事をさせて頂いて、いつも教えて頂くことは、
「常に相手の立場に立つ」という仕事の基本です。

「自分の欲しいもの」を作っても上手くいかない。
 「お客様が欲しいもの」を作らなきゃ。

農業界に一番届けなくてへいけないメッセージだと思います。

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有機農業で今やるべきことは

ちょっと前のことになりますが、
7月21日に農林水産省で有機農業全国モデルタウン会議なるものが
開催されたので、そこに会の代表として参加してきました。

農水省の大講堂には、全国から255名の有機農業関係者が集まり、
会場内は熱気でムンムンしていました。

そして、ある有機農家の方などは、
「農水省でこんな会議が行われて、しかも255名の人間が一堂に
会するなんて信じられない。今まででは、到底あり得ないことだ・・・」
と感慨無量のコメントでした。

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それもそのはずで、有機農業が市民権を得るようになったのは、
実はここ数年のことで、それまでの何十年という期間は、
農業界のマイノリティー的存在どころか、地域の中で変人扱いされ、
白眼視をされながらも、自分の信念だけを信じて耐え忍びながら
やるというのが常識だったからです。

ただ、国がこうやって有機農業の推進に動き出した言っても、
諸手を挙げて喜べるほど事態は単純ではないわけです。
じゃあ、今までの農薬・化学肥料を使用していた農業は悪いことなの?とか、
既存の農薬メーカー、化学肥料メーカーはどうやって生きていくのか?とか、
そもそも有機野菜と呼べる野菜はなんなんだ?とか、
今までやってきたこととの整合性やら、既得権益と今後の利害関係などなど、
解決しなくてはいけないことが山盛り。

それはそれは一筋縄ではいかない問題なのです。
だから、こうやって農水省などの国の機関や流通・小売関係者の方などに
お願いをしたり協力してもらうことが必要だとは思います。

でも、今の有機農業界で最も必要なことは、

「なぜ、今までこんなに多くの人達が頑張って取り組み、
  しかも人にも地球にも良い農業が広がらなかったのか?」

の原因把握を突き詰めてやることだと思います。
安易に外部環境や時代の流れだけのせいにせず・・・。

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身内のコミュニケーション

家族で経営をするってのは、本当にスゴイなとつくづく思います。
私は、親父とまともに話しができない性質なので、
家族経営をされている方々を見ると本当に尊敬します。

私は、親父と仕事の話しになれば、すぐに感情的になってしまい、
「そもそも仕事に対する価値観が違う!」と話を止めてしまいます。

でも、今は親父と同じ仕事をしていないから、そんな風に話を
止められますが、家族経営をしていたら、そこから逃げられない
わけで、それを受入れ変えていくというのは、本当に大変なことだと
思っています。

家族で経営する

これは、他人と組織を作る以上に難しいことです。
なぜなら、他人であれば、自分と異なることを受入れられますし、
自分とは「違う」ことを前提にコミュニケーションを取りますが、
家族だと、それをなかなか受け入れることができないからです。
ついつい「自分が考えていることは、相手も考えている」と思いがち。
だから、いろんなところですれ違いが生じてしまう。

「自分と相手は違う」
これを常に頭の片隅に置いてコミュニケーションを取ると、
今よりも、もうちょっとスムーズに物事が進むかもしれません。

あとは、ほんのちょっとの思いやり、ですかね?

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苦手な人を克服する方法

人間だれしも「苦手な人」っていますよね?
でも、仕事関係、特にお客様や上司で苦手な人がいた場合、
あなたはどうしていますか?

今、農業生産法人の営業担当Kさんと毎週業務改善のミーティングを
しており、週の業務のなかでの課題・問題を整理しては、その原因究明と
それに対する対策の実施をどうするか?なんてことを話しあっているんです。

で、今日のミーティングでのこと。
「石井さんから言われた“嫌いな人は好きになれ”を実践したら、
本当に関係が改善してきました。ありがとうございました!」
と言われたのです。

私は、新卒で入った会社の最初の上司が大っ嫌いでした。
嫌味っぽくて、陰湿で、細かくて、ケチで・・・・
挙げていけばキリがないくらいに嫌なところだらけ。

そんな雰囲気を醸しだしている私ですから、向こうだって好きなはずはなく、
新卒社員なのに、生意気にも最初からぶつかってばっかり。
何をするにも気に食わないから、こっちは反発するし、向こうは腹が立つしで、
職場の雰囲気・空気は最低最悪でした。

でも、悲しいかな新卒の私は全く仕事ができないわけで、
結局は、グチグチ言いながら仕事をしてたわけです。

でも、ある時このままじゃマズイ!と思ったんです。
こんな風にグチグチ言いながら仕事しててもつまらないし、
何よりも自分が腐ってしまう。

で、どうしたらいいか?をずーっと悩み考え、やっと行きついた答えが
「好きになってしまう」ということだったのです。
理由は単純です。嫌いの反対は好きですから。

最初は当たり前ですが、とても気持ち悪がられます。
でも、それでもメゲずに好きだ!と思いこんで(これが大事!!)、
近づき、そして頼るということを続けて行きました。

人間だれしも、人から頼られて嫌な思いにはならないもんです。
そのうち、段々と上司との距離が近づいてきて、そして、いつしか可愛がって
もらえるようになり、最終的には、とっても仲良しになってしまったのです。

その時、嫌いな人というのはハリネズミみたいだなと思ったのです。
ちょっと離れていると、チクチクしている針が痛くてしょうがないのに、
思い切って懐に入ってしまえば、実はとてもカワイイ顔をしているんです。

もし、人間関係に悩んでいる方がいれば、ぜひ一度お試し下さい。

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独立に必要なことは

先日、ある生産法人の営農部門責任者の方と話して
いた時のこと、農業で独立する時に揃っていないと
いけないことは何でしょう?

なんで、そんな話になったのか?というと、
その生産法人さんでは、入社前に3ヶ月の研修期間があり、
入社を希望する人達はその研修を受けてからとなる。

3ヶ月研修終了後の面談でのこと、
研修の感想は?という質問に対して、入社希望者の人達は
口を揃えてこう言ったそうです。

「複数いる農場長によって、それぞれ技術の方法論が違う。
 どれが正しいのか分からなくて混乱するし、非効率だ。」

その言葉に対して、営農責任者の方はこう答えたそうです。
「全部が正しいということですよ。」

一体、この違いは何なのでしょう?
私はその時、山登りをイメージしました。
富士山に登るという目的を達成しようとした時、登り方は
無数にあると思います。でも、その登り方は人それぞれで、
正解なんてない。でも、入社希望者の人達は、正しい登り方を
決めて、教えた方が良いと言っているわけです。

これが一般の農業生産法人(生産に特化した)であれば、
あながち間違えていないのですが、しかし、この生産法人さんは、
新規就農者の育成・輩出を事業の主軸に置いている。

だから、超限定的な方法論を身につけることには何の意味もない。

独立する時に備わっているべきものは・・・

①何が何でもやる!という覚悟

②お金(調達の仕方も含めて)

③試行錯誤の方法

これが、現時点での答え。
でも、本当の意味でこのことを理解してもらうのは難しい。。。

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プロからのアドバイス

昨日、とても素敵な方とお会いすることができました。

その方は、新橋駅で現代青森料理とワインのお店
Bois Vert (ボワ ヴェール)というレストランの
オーナーシェフである川口さん。

http://r.gnavi.co.jp/g710400/

お店のコンセプトが特徴的なこともそうなのですが、
それ以上に、メニュー一品一品に対するこだわりに
大きな衝撃を受けました。

何がそんなに?と思われるかもしれませんが、
食材に対する愛情が、尋常じゃないほどに溢れている料理なのです。
食材ひとつひとつの特徴を最大限に生かしていることはもちろんのこと、
全てを最後まで、ちゃんと食べてもらえる工夫が随所に見られ、
ここまで思いを込めて料理してもらえれば、食材も嬉しいだろうな、
と心から思えるものでした。

だから、残すなんてことは絶対にしてはいけない、
と思うのですが、そこは、シェフからのさらなる挑戦のように一品一品が
とてもとてもボリューミーで・・・、
色々な意味で「降参しました」という感じでした。

川口さんと色々お話しをさせて頂くなかで、日本の農業(農家)は、
なぜ作ることに特化してしまっているのだろうか?
という言葉が出てきました。

もちろん、作ることも大事なんだけど、それをどうやって食べるのか?
食べてもらうのか?ということも同じくらい大事で、
だったら、野菜の生産と共に、レストランもやってしまう方がいいでしょ?
それだけじゃなく、お持ち帰りで惣菜を作って売ってもいいし、
その脇で野菜を販売してもいいし。
それらを全部含めて農業って言った方が、
ビジネスとして儲かるし、何よりもおもしろいじゃない!
おもしろいことやらないとダメだよ!

川口さんが言われていることを一般的に言うと、
「農業の6次産業化」とか言われることですが、
私はそんな堅苦しいことじゃないな、と思いました。

そうじゃなくて、お客様に食を通して喜んでもらうということを
農家が純粋にストレートに、もっともっと追究していくべきで

そのことによる楽しみや喜びを仕事として味わうべきだ!
そして、その方が農業は良くなる、と言われているのだと思いました。

一度は料理人を目指したこともある人間として、
また、今農業の世界で働く者として、
とても考えさせられる出会いでした。

そして、この出会いを作って頂いた私の大恩人に心から感謝です。

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仕事の成果

今日、またまた嬉しいことが起こりました。

前職の時にお付き合いをさせて頂いていた、
大手人材企業の営業マンさんと、
情報交換と新しいビジネスの可能性について
お話しをさせてもらっていたのですが、
話しの途中に「そういえば、石井さん○○さんて知ってます?」
と言われました。

とっさに言われて全く分からなかったのですが、
話しを聞くと、私が前職で新卒採用担当者だった時に
面談をさせてもらった学生さんだというのです。

その学生さんだった人は、現在、人材採用支援をする
企業で働かれていて、色々な企業さんの採用業務支援を
されているそうで、その営業マンの方もそこにアウト
ソーシングしたことで知り合ったそうです。

たまたま、仕事の中で話をしている時に、就職活動で
印象に残る企業の採用担当者っていますよね~という話題
になり、その方の口から、これもたまたま私の名前が出て、
あの人の面談はすごかったなー、と言われたそうです。

その方は、私との面談をきっかけに人材開発(採用)の道に進み、
今では、その仕事に誇りを持って働いてくれているということでした。

今度、ぜひお引き合わせしたいと言って下さっていて、
再開をとても楽しみにしています!!

採用担当者冥利に尽きる、とはまさにこのこと。
一所懸命に働いてて良かったなぁ~と思ったのでした。

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本当に必要な数字

来年から独立をしようと考えている研修生と
独立についての相談を受けていた時の話し。。。

自分は、小さい頃に隣近所の農家の方からもらった野菜の
おいしさに感動して、農業をやりたいと思うようになった
んです。おいしさって、もちろん味も大切ですが、
作っている人との人間関係ってのも重要なんだと思うんですよ。
本当の意味で顔が見える野菜っていうか、
あの人が作っているから、安心でおいしいよね、っていう。
だから、独立したら消費者に直接野菜を届けるひき売りで
やっていきたいと思うんです。

僕と同世代くらいの子供を持った家庭であれば、
新鮮で安全で安心な野菜を売りに来てくれるとなったら、
絶対に買いに来てくれると思うんですよ。
だから、ビジネスでも成り立つと思ってます。

でも、このニーズが本当なのか?が分からないんですよね。
直感的には、そう思っているのですが、
それがデータになってないから不安で・・・。
でも、ちょっと調べたらコンサルティング会社とか、
マーケティングリサーチ会社が調べてくれるらしいので、
そこで調べてもらおうかと思ってるんです。

私は、この研修生の思いは非常に良いと思います。
おいしい、安心な野菜を直接お客様届けたい!
でも、その思いを達成するビジネスの根幹となる数字を
他人が教えてくれた数字で考えるのはNGだと思っています。

なぜなら、それがビジネスの種であり、
商売の大本だからです。
だから、自分の試行錯誤の上でした出てこない。
ましてや、お金を払って出てくる数字では決してないんですよね。

それが可能であれば、失敗しない商売をお金で買うことが
できるってことで、そんな方法あればみんなやってますよね?

自分の信じていることが本当なのか?が不安なのは分かります。
それで、自分が今まで貯めたお金をはたいて勝負に出るわけですから。
でも、その不安に打ち勝たないとビジネスは進められないと思います。

なぜなら、ビジネスとは自分の価値観を社会に表現することなので。

もちろん、仮説を科学的に実証していくことは必要なので、
それも併せてやってのことですけど。

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農業のルーツ

農業のルーツといっても、日本の農業ではなく、
私自身の農業のルーツ。
なんで農業界で働いているのか?ということ。

私には大好きなじいちゃんがいました。
長野県佐久市で桃と米の農家をやっていました。
そのじいちゃんが私に農業を染めこんだ人。
私にとっては、第2の父親。

私の家庭は、色々と複雑なことが多くて
(TVドラマの渡る世間は鬼ばかりも顔負け!)、
だから、家から逃げられない夏休みなどの長期休みは、
いつも長野の田舎に行っていました。

ただ、長野の田舎はじいちゃんとばあちゃんの年寄り二人暮らし。
だから、ハッキリ言って退屈。ファミコン(懐かしい!)
なんてありゃしない。しかも、食事は超質素。
肉が少なく野菜と魚ばっかり。ハムが出たら大喜び!
みたいな状態だった気がします。

つまり、やることが無いから、田んぼや畑に行くしかなかった。
当たり前ですが、行ってれば自然に手伝いをするようになって、
小学校3-4年生の時には、地元の子よりもよっぽど畑にいる、
と言われたくらいになってました。

うちのじいちゃんは、とても厳しい人で小学生の私にも、
仕事のレベルを下げなかった記憶があります。
やるなら、ちゃんとやれ、と。
2年生の私に40キロ近い米ぬかを一輪車で運ばせたり・・・

だから、当時はぶっちゃけ農業の仕事は好きではなく
できるならやりたくない、と思っていたほど。

たまに運転させてもらえる農業車輛と、一服の時のジュースと
あんぱんだけを楽しみに畑に行ってました。

だから、いま考えてみると農業での楽しい記憶とか、
嬉しかった記憶とか、あんまり無いんですよね。
むしろ、苦しかったり、辛かったり、怖かったり(?)、
する記憶の方が多いくらい。

ただ、これだけは鮮明に覚えているんです。
台風の夜に懐中電灯を持って、雨合羽をバッ!と羽織って
外に飛び出していったじいちゃんがめちゃめちゃカッコ良かった
ことを。

あー、こうやって一生懸命に働くのって良いなーって。
単純に思って、それがずっと残っているんです。

今、長野県佐久周辺のお客様(農業生産法人さん)と
非常に良いお付き合いをさせて頂いています。
これは、きっとじいちゃんが結び付けてくれた縁だろう、
と勝手に思っています。

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仕事の矛盾②

今日は一昨日の続きです。

いい大人が畑の草や虫にまみれながら、
生命のダイナミズムについて話しをしている
という一種異様な(?)光景の中で
畑の生き物調査は展開されているわけです。

でも、そんなダイナミズムを認識したなかで、
有機農業として「経営をする」というのは、
矛盾との戦いでもあるとSさんは言います。

そうはいっても、伸び続けてくる草は「雑草」
となり、ある特定の虫は「害虫」となり、
それは駆除(手でつぶす)の対象となる。

作物が順調に育っている時には穏やかに見える
環境が、一旦不順になり、天候が見方をして
くれなくなったら、その穏やかな環境は
一変して自分達に襲いかかってくる敵にしか
見えなくなってしまう。

そうなったら、一心不乱に刈払機(電動草刈り機)
で雑草をぶった切ってる自分しかいない。

この行動は矛盾以外の何物でもなく、
自然環境や生物や生き物への思いがあればあるほど、
その感情との共存など無理で、なかば分裂症の
ような状態に陥ることすらある。

この話を聞いて、有機農業の新たな側面を
見た思いがしました。

一般的に、有機農業経営の問題点とは、
生産するのが難しいとか、手間が掛かるとか、
マーケットが小さいとか、
なんていうか「俗っぽい」ことばかり挙げられる
ことが多いのですが、もっと、本質的な「有機農業」
という仕事についてのメッセージを投げ掛けられた
ように思いました。

有機農業ってなに?
なんのために有機農業をやるの?

この矛盾は、有機農業だけに限ったことではなく、

実はどんな仕事にもあることのように思います。

皆さんは、どのように考えられますか?

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仕事の醍醐味

僕は、仕事の95%はキツくて、ツラくて、
シンドいこと
だと思っています。

でも、残りの5%がとんでもないくらいに
楽しくて、面白くて、嬉しくて、
そして、すごく感動できる
から、
気づいたら95%のシンドいことなんか忘れて、
仕事って面白いな~~」って言えてるんです。

今日はその5%が起きた日でした。
なので、とてもハッピーで、こんな時間に、
家に帰ってきてからブログを書いてしまっています。

今日は、私がお仕事をご一緒させて頂いている
(有)永井農場さんが立ち上げられるジェラートショップ

PURE MILK GELATO NAGAI FARM
http://www.nagaifarm.co.jp/gelato/
の商品試食会がありました。

私は、このジェラートショップ立ち上げプロジェクトの
お手伝いをさせて頂いているのですが、
今年の4月に様々な事情からジェラート部門の立ち上げ
メンバーが変更になり、生産部門から抜擢された
女性達が中心メンバーになりました。

当たり前ですが、誰もジェラートショップの経験など
ありません。限られた期間の中でカタチにしていか
なくてはいけないプレッシャーと戦いながら、
各々が懸命に努力をして、この3ヶ月を走り抜けたのです。

最初は素人感丸出しで、自信無さげだった彼女達の顔が、
日を追うごとにプロの顔つきとなり、今日に至っては、
完全にジェラートの職人であり、プロのサービスマンなっていました。

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努力に裏付けられた自信と喜びに満ちた笑顔を見た時に、
この仕事をやっていて本当に良かったと思いました。
この瞬間に居合わせられる喜びこそが自分の仕事の活力
なんだと改めて思わせてもらいました。

「期待」と「責任」は人間を成長させる。
つくづく実感した1日でした。

ということで、昨日の続きを書く予定を急きょ変更しました。
昨日の続きは、また明日書きます。
お楽しみに。

ジェラートショップ立ち上げ奮闘記は、
今後掲載するかも・・・・です。

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仕事の矛盾①

「いい大人が草むらに這いつくばって何をやってんだ?」

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こんな声が聞こえてきそうですが、
やっぱり、傍目からは何をやっているのか
さっぱり分かりませんよね。

これはある有機農家さんの畑での一幕。
「田んぼの生き物調査」はよく聞くのですが、
こちらは、「畑の生き物調査」をしているところなのです。

農業は食物生産以外に環境保全に多大なる価 値を提供している
(農業の多面的機能)と言われています。
が、その実態やいかに?というと、まだまだ科学的に分かって
いることが少ないというのが実際ではないでしょうか?
なので、まずは現状把握ということで、有機農家さんの
畑をお借りして、一体畑の中にはどのような生物がいるのか?
を調べているのです。

なんで私がこんなことをしているのか?といえば、
山梨県で有機農業を推進する団体「やまなし有機農業連絡会議」
の事務局業もやらせて頂いておりまして、これは、その活動の
一環なのです。

当日は、10時くらいからが虫が活発に動き出すぞ!という
ことで、有機の農家Sさんと、山梨県職員のkさん(虫博士)
と3人で畑の中を這いつくばり、やれゴミムシがそっちに
行ったぞ!とか、クローバーにいっぱいついていた
寄生蜂が今回はいないとか、これはオオタバコガの卵か?
とかとか、、、それはそれは、てんやわんやの調査なのです。

これ自体も、かなり楽しい(?)ことではあるのですが、
個人的には、農家Sさんと、kさん(虫博士)のやり取りが
たまらなく面白いのです。

~Sさんの言葉より~

この虫が「なぜここにいるのか?」を考えるのが面白いんだよね。

それをよーく考えてると、それぞれの生物の生き方の戦略が
見えてきて、ひいては、それによって生命のつながりが見えて
くるんだよ。

つまり、全ての生命体には存在している「理由」があって、
しかも、その周囲の環境を構成している生命体とちゃんと
連鎖しているからこそ、この環境が成立している。
この環境にいる生物のなにひとつとして
「無駄」なことが無いんだよ。

これってスゴイことだと思わない!
その絶妙なバランス(循環)の中で野菜ができて、
そして、それを食べて自分たちは生かされてるんだよ。

生物多様性とか、生態系とかいう小難しい言葉が
よく聞かれるんだけど、そういうことよりも、
この自然のダイナミズと緻密さの「面白さ」を
多くの人に知ってもらいたいんだよね。

こんな話をいい大人が草むらにもぐってしてるのって、
変でしょうか?僕は無性に面白いんですけど。

ただ、文章が長くなり過ぎてしまって、
タイトルの「仕事の矛盾」までいかなかったので、
続きは、また明日書きます。

お楽しみに・・・

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働くということ

(有)トップリバーの研修生平山さんと話をしていた時のこと、突然、質問をされたことがある。

「独立するのに最も大切なことは何ですか?」

彼はトップリバーで、すでに4年間の研修を実施し、立派にひとつの農場を運営することができている。そして、会社としても、彼の上司としても一人で十分にできるだろうと思っている。

しかし、彼の中で「独立する」ということに一歩踏み込むことができないでいる。
そして、それをずっと悩みんでいる。
「まだタイミングじゃないような・・・。」

私は突然質問をされてしまい、ハタと思った。
「はて、独立するのに最も大事なことは???」
経営していくためには計数管理も必要だし、社員がいれば人事労務のことも知っていなくてはならないし、そもそもモチベーション高く働いてくれる社員を育てる人材マネジメントの力も必要だし、経理のことも・・・。

と、色々なことが頭をよぎったわけだが、ふと自分のことを考えてみたら、それが全部揃ってから始めたか?と言われれば、絶対にNOだ。ただ、「やりたい」と思って始めてしまったというのが実際だ。

じゃあ、今できていないかと言われれば、どうにかこうにかこうにかだが、やれている。もちろん、とても多くの方々にご協力を頂いているからこそできている。
そして、力不足で迷惑をかけてしまうこともあるし、自分の不足を感じることもとても多い。でも、もともと「力のある」人間ではないのでから、不足は当然。
不足は必死になって補えば良いと思う。

そして思う。
そうか、独立する時にもっとも必要なことは「やるという覚悟」だけだと。

もちろん、事業計画もある程度の資金も、そして、経理の知識も必要だとは思う。
でも、そのどれもが「最も必要なもの」ではないと思う。

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